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佐藤美術館にて『冬の夏』と題した個展を開催した。『冬の夏』とはフィレンツェで出会った同い年の詩人からもらった、とても大事な言葉。その矛盾をはらみつつも美しい言葉に導かれるように空間を作り上げていった。

まずは3Fのスペースから。こちらには2003年から制作をスタートし、いまだ連鎖中の屏風形式の作品「奇景」を並べた。絵描きは毎日筆を動かさなくてはいけない。ふと油断したときに限って素晴らしい天啓が舞い降りてくるからだ。この横に長い作品はその捕獲網のようなものなのかもしれない。

屹立するイメージに取り囲まれるような空間を目指した。

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「奇景」三十四曲一隻 ミクストメディア

展示室の片隅にはアトリエスペースを再現した。3Fは白と青を基調色にまとめ、web画像を使用した作品を集めた。空調やライトスイッチなどからもイメージが膨らんだ。

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続いて4Fのスペース。こちらは照明を落とし、幼年期の大事な記憶を思い出させるような瞑想空間を目指した。和紙の切れ端を継ぎ合わせて絵を作っていく方法を空間作りにも応用し、まるでパッチワークのように風景を作っていった。展示途中の梱包材や廃材が散乱するカオスな空間も捨て難く、どこまで片付けるのか、というところが焦点だった。

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フィレンツェで最初に描いた「日本画滅亡論」と「日本画復活論」を初めて同じ空間に展示することができた。その場所でしか、その年齢でしか描けないものが必ずある。そうとしか言えない感慨深い紙切れ2枚。

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情けない展示になってしまったのが「ぼくの神さま」。天井高のないこの空間ではこれが限界。いつの日か同じサイズのものをもう一枚つくって、どでかいスペースで並べて展示したいと思っている。まぁこの愚鈍さもぼくの中にいつもある部分。

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4Fでもアトリエを再現した。実際に使用している和机や画材など一式を持ち込む。流れる音楽は学生時代の初めてのベネツィア旅行で買い求めたオルガン音楽。イメージの源泉となる土器片や甲虫、鉱石、書籍などを並べる。これらと作品との距離がいまだに解らない。

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