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『日本画ジャック』 exhibition view @京都文化博物館

 今回出品した十曲一隻の屏風状の作品「奇景/日本の絵」は「無限に連鎖」していく。となりの形がとなりの色の父となり、となりの色がとなりの形の母となる。

 識者に指摘されるように、絵巻とは逆の左から右へのイメージ進行は、筋道だったストーリー性は宿していない。それよりは日常生活において舞い降りてくる脈絡のない直感的なイメージをまるで連想ゲームのように展開している。僕にとって左手が幼年期であり、右手が未来であるという理由は言葉にはできない。

 作家はある直感的な衝動を形として立ち上げなくてはいけない。その衝動は仕事が忙しいときにも、経済的に苦しいときにも関係なく舞い降りてくる。そのイメージの質を見極めるためには、日常的にその瞬間を受け止めてくれる現場を「無限に連鎖」しておかなくてはいけない。

 その細長いイメージの中には理解の浅い、表層のものもあれば、自身が見たこともない、とても根源的なものまで様々だ。

 それを立ち上げる瞬間は喜びであり、苦しみでもあり、ただただ生きている。

だから「無限の連鎖」は僕が死ぬまで描き続けるという決意表明でもあるのだ。

三瀬夏之介

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